SATOYAMART STYLE

これから私がやりたいこと

仕事柄、これまで色んなところに行かせてもらいました。
この仕事だからこそ行けたところ、会えた人、教えてもらえたこと、知れたことがたくさんあります。
取材のために貴重な時間を割いてくださって、無理を聞いて下さって、お持ちの知識や考えを教えて下さって、本当に本当に感謝しています。

●これまでの活動についてはこちらの記事をご覧下さい。

これまでの活動があったからこそ、次にやりたいことが出来ました。
それは……「地元で生きていく」ということです。

「やりたいことが変わった」訳ではありません。
フリーパーソナリティをやめるわけでもありません。
地元で生きていくことは私が子どもの頃からずっと思ってきたことで、やっと「ほかの比重を減らしてでも地元にぐっとスポットを当てよう!」と思えるタイミングがやってきました。

「地元で生きていく」

私の地元は府中市です。
東京じゃないよ、広島だよ。(元ネタあり)

この町を中心に、暮らしながらタカオエリを作っていくことに決めました。

この辺りにあります。
人口は4万人を切りますがコンパクトで暮らしやすい町です。
人口は毎年減り続けていて、商店街も昼間でも人の姿がほとんどなくシャッターがおりているお店もかなりあります。
全国の地方都市でも同じような例を耳にします。
このままじゃダメだよねという声はあって、いろんな人が手を変え品を変えいろんな形で動いてはいるのですが、突破できない。

私もそんな町をどうにかしたいと思っている一人ですが、一つの町を変えるだなんて、私にそんな大きな力がないことは自分が一番よく分かっています。

でも、誰かがやってくれるだろう、いつか何かが変わるだろう。
ではいつまで経っても何も変わらない
、ということに最近改めて気が付きました。

だったら私がやろう、今からやろう。

これからやりたいこと

私がこれからやりたいのは次の3点です。

  • 府中に遊びに行ける里山を作る
  • 府中につどう・つくる・つなぐ・つむぐをテーマにした居場所を作る
  • 山と町を繋げる

    詳しくは後ほど説明します。

    地元・府中市への想い

    私が地元へ想いをシフトし始めたのは2017年になってからです。
    この年私は大好きな仕事を任期満了で卒業し、次のステップへ歩き始めました。
    これまでの経験を生かしつつ、新しい1歩を踏み出すなら地元にしよう。

    そう決意することが出来たのは、県内各地、特に山間部や島しょ部での人々の暮らしや景色にたくさん触れたことがきっかけです。
    スタジオに来てもらうのではなくて、レポーターとして現地におじゃまさせてもらったからこそ全身で感じられたことがありました。

    そして、その経験と体感の中で、私はいつまで町に「住む」のだろう?と思いました。

    私が仕事を通じて出会って来た人の中で「ああ、この人達の生き方は素敵だな」「なんてあたたかい人達なんだろう」「また会いたいな」と思った人達のほとんどが、その町で「暮らして」いました。

    地域と関わり、自然と関わり、その町の過去を大切にして、その町の未来を作るのは自分たちだと本気で思っていて、生き方から「ここは私たちの町」というあたたかい想いが伝わってきました。

    今住んでいる広島市は、もちろん大好きな町なのですが、私が「この町で生きる」「この町の未来を作るのは私たちだ」と本気で取り組んでいくには少し大きすぎました。
    私のキャパシティを大きく超えた町でした。

    一方で府中市は小さな町だけど、産業の面でも歴史の面でも、世界と関われる誇れる町。
    何より、私と大切な家族が生まれ育った唯一無二の町。
    「エリちゃん、手伝ってくれぇ」
    と頼りにしてくれるおじちゃんおばちゃん達がいる町。
    コンプレックスの塊のような私にも出来ることがある、必要としてくれる人がいる、ということを実感できる町。
    この考えは結局自分本位かもしれません。

    でも……

    次の場所を考えるのに、私にとっては地元以外の選択肢はありませんでした。

    父がいなくなって

    2017年の冬。
    父が急に倒れて亡くなりました。

    朝一緒にいたのに。
    別れてからたったの一時間。
    連絡を受けた時は、「悲しい」という感情が迷子になるほど「なんで?」「どういうこと?」この2つがひたすら頭の中をぐるぐる回っていました。

    出来るだけ早く地元に帰ってきて、父と母の店を手伝おう。
    ぼんやりとはそう思っていたけれど、決して叶う事のない夢になりました。
    店は廃業して、機材も全て片付け、もう建物しか残っていない状態です。
    18年間育ててきた酵母ももうありません。
    もう二度と父のパンは食べられません。

    この大きな喪失感を表す言葉は見つかりません。

    「人はいつ死ぬか分からない。だから悔いのないように生きよう」
    とよく言いますが、私は父の死でこの言葉に対する考えが一気に変わりました。

    これまでは
    「自分は今は若いし、大きな病気もなく健康だけど、いつ何が起こるかわからない。明日が必ず来るとは限らない。」
    と思っていました。

    でも、今はこう思っています。
    「自分が大切に思っている人がずっと元気で明日も明後日も今日と同じ笑顔でそばにいてくれるとは限らない。」

    そんなこと考えたくはないけれど。

    「いつか楽をさせてあげたい」
    「いつか旅行に連れて行ってあげたい」
    「近いうちにきっと……」

    その「いつか」「近いうち」が永遠に来なくなることがどんなに辛いか。
    私は二度とこんな思いをしたくないです。

    「今は無理だけどいつか……」
    と言っているうちはその「いつか」は絶対にやって来ません。
    いろんな人に迷惑をかけるかもしれない、怒られるかもしれない、嫌われるかもしれない。
    だけどどこかで決断しないと。

    きっと分かってくれる人はいる。

    「いつか」を「いま」に。

    これから何をするのか

    だったら私がやろう、今からやろう。

    これからやりたいことについてもう少し具体的に話します。

    府中に遊びに行ける里山を作る

    今、「頼宗邸」という府中市にある江戸期に建てられた登録有形文化財の住宅の利活用のプロジェクトに関わっています。
    西日本豪雨での被災もあり慎重に進める必要があるため、主に動かしているのは西側にある畑や、炭焼き窯、近隣の自然を使った活動です。
    この活動をもっと充実させて、遊びに行ける里山にしたいと思っています。

    ヤギを飼ったり、合鴨農法をしたり、里山体験ができたり、木陰で涼みながら喧騒を忘れてのんびりできる場所にするのが私の夢です。

    府中につどう・つくる・つなぐ・つむぐをテーマにした居場所を作る

    府中市はものづくりの町です。
    端材を使ったワークショップやプロの技を体感出来る実演で産業をもっと身近に感じられる時間を提供したい。
    ものづくりの楽しさを感じてもらいたい。

    特に用事はないけれど……
    ふらっとお茶を飲みに寄ってみた。
    誰かいるかなと思って。

    そんな感じで立ち寄れる場所があったら素敵だなと。
    井戸端会議もできるような、人やものが集える空間を府中市に。

    これまで関わることがなかった人と人、ものとものを繋げられる、新たな出会いと可能性が生まれるような場所になれたらいいな。

    そして、丁寧に選んで、引き出して、融合させて一つのものを作り上げるような、想いのこもったものを提供したい。
    繭から糸を作るように。

    「つどう、つくる、つなぐ、つむぐ」
    をテーマに、つい腰を落ち着けてしまうようなあったかい空間を作りたいです。

    山と町を繋げる

    日本の森林率は70%。
    私は山と仲良くすることが日本を楽しむ秘訣だと思っています( ^^ )

    西日本豪雨でも、土砂崩れがたくさん起きたので、山は怖いものという印象を持たれた方も多いと思います。
    でも、山には涼しい木陰と爽やかな空気があるし、動物達も住んでいるし、山菜や木の実も恵んでくれる。

    山は人が手を加えないとどんどん荒れていきます。
    山に関わること、山を知ることで、今より少し山と仲良くなれます。

    里山は山と町の中間地点。
    里山が豊かだと、猪や猿や鹿はまちへ降りていかなくて済みます。
    里山は山と町、自然と人間が共に生きていく上でなくてはならない世界なんです。
    山の恵と里山の魅力をまちに届けたいな。

    里山で採れた野菜を使ってお菓子や軽食を作ったり、里山の写真を紹介したり、里山遊びや収穫体験のツアーを組んだり、山と町を繋げたい。

    これから具体的にどうするのか

    フリーパーソナリティの仕事を辞めるわけではありません。
    私は「繋ぐ」仕事がしたい、ということは以前こちらの記事で書きました。
    好奇心旺盛な私が実現させたい、たった一つのこと

    里山の活動、地元のまちづくり、ラジオ、司会、ハンドメイド、ケーブルテレビ局、今やっている活動の中で私が魅力に感じていることの共通点は「繋ぐこと」でした。

    ある時はフリーパーソナリティだけど、ある時はクリエイター、ある時はまちづくりグループのメンバー、ある時はカメラマン。
    何かを辞めるのではなくら、ひっくるめて「タカオエリ」として必要とされる、声をかけてもらえる人間になりたいです。

    これまで約10年間、新しい情報を常に捕まえていないと不安で、まんべんなく知識や情報を拾っていないと不安で、いつもちょっと背伸びしてきました。
    優先順位をつけることと取捨選択の苦手な私はいつも地に足がついていない状態でした。

    自分には扱いきれない量と速さで駆け抜ける情報の渦の中に立って、急かされるように目の前のことに向き合ってきた結果、「私って言うこと成すこと薄っぺらいな」と自分にガッカリしました。

    これでいいのか、私!?
    そんなの嫌だ。

    もっと好きなことにグッ!とスポットを当てたいし、ワクワクすることをとことん追求したい!

    「暮らすように働く」
    自由に、私らしく、のびのびと。
    今を大切に、未来に希望を持って。

    他の誰でもない、私の今を生きる。

    ABOUT ME
    タカオエリ
    ラジオパーソナリティ / MC / クリエイター。広島県広島市と広島県府中市、県内に2つの拠点を持つ、さとやま女子。2018年8月から畑始めました。里山の新しいビジネスモデルを作る!